女性の仕事ライフ…特に、ワーキングマザーの場合、頭の痛い問題があります。子どもの突発的な風邪・病気です。私が以前働いていたころは、ワーキングマザーの多い部署で、ママさん職員の席の外線が鳴るとびくびくっとしながら受話器を取る…外部からの問い合わせだったら「ラッキー」、保育園の先生のお声だったら「あちゃー」「ガーン」という空気が流れる、という状態でした。
しかも、子どもの風邪や感染症はしばしば看病をする親の方にうつります。今度はお母さんである女性(しばしばお父さんにもうつりますが)が倒れて、仕事に穴をあけてしまうことになりかねません。私自身も上の子どもが特に風邪や感染症をもらってきやすくて、胃腸炎の看病の挙句自分に移されて何日も仕事を休んだり、子どもが風邪をこじらせて入院し、付添と仕事を家族で手分けして綱渡りの両立をしたり、研修講師をしていたら、子どもが嘔吐したと保育園から連絡が入ったりというピンチがありました。
こういう状況をまともに自分で背負っていたら、仕事になりません。私の場合は、二つの病時保育サービスに登録をし、病児保育ママのような方に預けて自分は出勤するという日も結構ありました。
今はいくつもそういったサービスができ始めているので、働く女性(ママ)には、こういうものへの登録、利用をおすすめします。
しかし考えてみたら、こういう病児保育に携わる方々のほとんどが女性で、これもまた女性の仕事です。大変な仕事だと思います。子どもを預かるだけでも責任は重いのに、預かる子供は風邪や感染症を患った子ども。何かあっては重大なことになります。頭が下がる思いです。
しかしこういうサービスも質がいろいろあると思われますので、感染を広げない(保育ママさん保育士さん自身がうつらないようにすることも含む)、病児の変化に敏感で、臨機応変な対応ができる、そういった研修、訓練をきちんと受けた方々による、病児保育サービスがさらに広まると良いと思います。